種生には兼好法師終焉の地として知られた「兼好塚」や日本三体如来として有名だった極楽寺の「老川如来」、伊賀市無形民俗文化財に指定されている「種生神社」の渡御式(おわたり)、国重文の大般若経や吉田兼好像を所有する「常楽寺」など文化財がたくさんあります。古い石仏や磨崖仏も多い文化香る山村です。
兼行塚
種生の兼行塚は「徒然草」で有名な兼好法師終焉の地として古くから広く知られていました。全国から文人や知識人が訪れ、京都の公家篠田厚敬や芭蕉の高弟 服部土芳も訪れたと言われます。芭蕉も訪れていたかもしれません。
月添いて かなしさこほる 萩すすき
土芳
兼好法師は生年没地ともはっきりせず、此処を終焉の地とする説は現代では定説とはなっていません。しかし文学的名所であったことには変わりなく吉田兼好の肖像画など多くの文化財が寄贈されています。
兼好が身を寄せていたと言われる草蒿寺跡は「兼好法師遺跡公園」となっています。兼行塚の他たくさんの石碑が建っており、古くから親しまれていたことがわかります。
場所:伊賀市種生1131 「兼好法師遺跡公園」
種生神社
種生の氏神で常楽寺は別当寺です。此処の秋祭りは有名で伊賀市無形民俗文化財に指定されています。渡御式(おわたり)は獅子神楽を先頭に神輿・こたつき(帆を模した旗)・相撲旗・氏子の行列・だんじりが100m先の御旅所まで練り歩きます。また、樹齢約300年といわれるイチョウの紅葉も見事です。
常楽寺
棚尾神社に隣接して常楽寺はあります。常楽寺には元禄期に京都の公卿篠田厚敬が兼好法師を忍び草蒿寺に寄進した「種生伝」、土佐光成筆「兼好画像」、頓阿・弘融・兼好の和歌色紙などが此処に移され残されています。「兼好画像」は三重県の文化財に。また天平時代の写経「大般若経五九五巻」は国重要文化財に指定されています。
博要の丘とほたるの里
「博要の丘」は大正5年建設の廃校になった木造の小学校を整備しNPO博要の丘が運営しています。校庭でバーベキューやテントで宿泊も可能で、ゲートボール場も整備されています。6月上旬にはホタルまつりも行われ出店やコンサートも行われます。
「ほたるウィーク」には蛍ビュースポットへのご案内、情報提供、周辺の交通整理・警備 など地域の方で運営しておられます。
ほたるの「捕獲禁止」などのマナーにご協力下さい。
期間:6月2日(日)~6月9日(土) 19:30~21:00
住所〒518-0217 伊賀市種生
NPO法人 博要の丘 電話番号:0595-55-2004
博要地区市民センター・種生川ほたる水路
老川の極楽寺/老川如来
種生を北に少し行くと老川です。老川は「老川如来」で有名でした。「老川如来」は長野の「善光寺如来」が三体に分身し善光寺、橘寺、東大寺に祀られていましたが、東大寺の如来がお告げにより老川に来たと言う伝説です。秘仏として普段は見られませんが60年に一度の御開帳の時には西青山から長蛇の列ができたそうです。
伝説の老川如来は普段見られませんが、本堂や山門は山奥の山村とは思えない程大変立派です。近くには伊賀東照宮や磨崖仏もあちこちに祀られています。
青山ハーモニーフォレスト
青山ハーモニーフォレストは伊賀市立の野外活動施設です。
オートキャンプ場、バーベキュー場、パークゴルフ場の他、学習室も完備しています。広々とした芝生広場にはちびっこ広場、ビオトープ、展望台などがあり様々な活動に利用できます。
三重県伊賀市種生3137-1
管理事務所TEL/FAX 0595-55-2255
営業時間:午前9時から午後5時まで
休業日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)